近年日本は欧米文化を取り入れることが多くなり、タトゥーに対しての偏見が薄れてきているような気がします。
中でもレタリングタトゥーは個人の想いを表現する手段として用いられやすく、タトゥーに対する偏見の払拭に一役買っているといっても過言ではないかもしれません。
特に東京の繁華街である新宿、渋谷、原宿では外国人観光客の方が多いことや若年層が集う街でもあるためか、レタリングタトゥーを入れている方を見かけることも少なくありません。
そんな人気デザインであるレタリングタトゥーですが、実は多くの文化や宗教など歴史に関わっていた背景があります。
今回はそんなレタリングタトゥーの歴史などについて詳しくご紹介いたします。
・レタリングタトゥーの起源
レタリングタトゥー、つまり文字を用いたタトゥーの歴史は、古代文明にまで遡ります。
古代エジプトでは、ヒエログリフを用いたタトゥーが身体に施され、宗教的な意味合いや社会的な地位を示すために使用されました。
また、古代ギリシャやローマでは、奴隷や囚人に対して所有権や罪を示すマークとして文字が刻まれた例があります。
・中世から近代への発展
中世ヨーロッパでは、タトゥーは一般的ではありませんでしたが、
特定の宗教団体や巡礼者が聖地訪問の証として聖なる言葉やシンボルを身に刻む習慣がありました。
近代に入ると、海軍や軍隊でのレタリングタトゥーが普及し始めます。
船員たちは自身の名前、愛する人の名前、出身地、重要な日付などをタトゥーとして身につけることが一般的になりました。
・20世紀の変遷
20世紀に入ると、タトゥーはサブカルチャーの象徴として広まり、
レタリングタトゥーは個人のアイデンティティや哲学を表現する手段として人気を集め始めました。
第二次世界大戦中や戦後の時期には、兵士や退役軍人の間で、戦争での経験や戦友への敬意を表す言葉を刻む習慣が見られました。
・現代のレタリングタトゥー
現代において、レタリングタトゥーは非常に多様化しています。
古典的な書体から現代的なデザイン、さまざまな言語や記号を用いたタトゥーが存在し、
個人の価値観や生き方、大切な人へのメッセージなど、幅広いテーマで人々に選ばれています。
特に、セレブリティやインフルエンサーによる公開が流行の一因となり、レタリングタトゥーの人気はさらに高まっています。
・文化的意味合いと現代社会での役割
レタリングタトゥーは、単なる装飾を超えた深い文化的意味合いを持ちます。
それは、個人のアイデンティティの表現、親族や友人への愛情の証、
または人生の重要な節目を記念するマークとして用いられることが多いです。
さらに、現代社会では自己表現の自由を象徴するアートとして、レタリングタトゥーは若い世代を中心に受け入れられています。
レタリングタトゥーは、古代から続く深い歴史と文化的背景を持つアートです。
時代を経るごとにその形式や意味合いは変化し、現代においては個人のアイデンティティやメッセージを表現する手段として広く受け入れられています。
まだまだ日本国内ではタトゥーに対しての偏見がなくなったとは言えない状況ですが、若い方達を中心に広がる波紋はいずれ日本を変えていくことになるはずです。
興味を抱いた方はぜひ一度レタリングタトゥーをご検討ください。