地球上最大の哺乳類であり、生物種としても最大級の大きさを誇るクジラ
その巨大な体で大海原を泳ぐ姿は、古来から人々を魅了し神聖な生き物として扱われてきました。
それは日本も例外ではなく
漁業神や漂着神、「寄り神信仰」として神格化されてきました。
漁業の神といえば、七福神である「えびす」を思い浮かべる人もいるかと思います。
そんな「えびす」と「クジラ」には意外にも関係性があるのです。
諸説ありますが関係性の一つとして先ほども述べた「寄り神信仰」があります。
えびすという名前には遠い見しらぬところから来たという意味があります。
そのため、岸に漂着することのあるクジラは、そんな遠い地の神であるえびすに例えられることがあり、何かしら不思議な力を持っていると信じられていました。
それを「寄り神信仰」というのです。
特に三浦半島や能登半島、佐渡島などに顕著に残り、伝承されているそうです。
そんな伝承があることから、日本の沿岸にはこのような寄り神の信仰が伝わる寺や神社がいくつもあります。
東京都内にもエビスをはじめとした七福神を祀っている神社があります。
他の関連性として現在でも漁師が、鯨にカツオがつく様子を「鯨付き」と呼ぶように、魚群の案内役として鯨を目印としていて、その魚群を見つけ出す力を、漁業神である「えびす」と同一視されることがあり、このようにな背景があることから「えびす」の化身、または仮の姿として神格化していました。
他にも日本だけでなく海外でもクジラは神聖なものとして、また意味のある生き物とされてきました。
その一つとして、旧約聖書のヨナ書の中に出てくる、ヨナを飲み込んだ巨大な魚がクジラという説があり、復活の象徴ともされてます。
物語の内容として、神の命令に背き本来の行き先とは真逆の船に乗船したヨナ。
しかし神はヨナの乗ったその船を嵐に遭遇させます。
ヨナは船乗り達に自分を海に投げれば嵐は治るといい、最初は陸に着こうと努力した船乗りも、あまりに激しい嵐からヨナを海に投げることになります。
ヨナは神が用意した大きな魚に飲み込まれ、三日三晩を魚の腹の中で過ごします。
ヨナは魚の中で、悔い改め神に従うことに決め、神は魚に命令し海岸にヨナを吐き出します。
そんなヨナの一連の行動と、作中の大きな魚をクジラとする説から、クジラには「復活」の象徴だとも言われています。
他にもハワイではクジラに会えることは幸運とされ、クジラが飛び上がり海に戻る姿を見ることができたら「幸運が訪れる」と人々に信じられています。
そのためハワイアンジュエリーとしてホエールテールのアクセサリーが作られ販売されていることがあります。
ハワイアンコンセプトのカフェやショップは新宿・渋谷・原宿など都心にも多くあるため気になった方は調べてみるといいかもしれません。
このように神聖な生き物として、または様々な象徴として扱われてきたクジラですが、タトゥーのデザインとしても人気です。
幸運の意味のあるホエールテールをタトゥーにする方もいれば、写真のようにクジラ全体をタトゥーにする人もいます。
写真ではクジラと星座が合わさってますが、調べてみると星座や星ともクジラは関連性が見られるので調べてみると面白いかもしれません。
新宿・原宿のタトゥースタジオ A-tattooでは、カウンセリングのみのご予約も可能なので是非ご相談ください。