現代に限らず、昔から骸骨や髑髏をモチーフとした芸術品やファッションが世界中でありますが、皆さんは髑髏に対してどんなイメージをお持ちですか?
様々な芸術品やファッションで使われるとはいえ、髑髏に対してマイナスなイメージを持つ方も少なからずいるのでは無いでしょうか。
それもそのはず、危険物や毒薬の標識としてドクロマークが使われることが多く、中世後期の時代から死の象徴として使われていました。
そのため髑髏に対して不吉なもの、怖いなどマイナスなイメージを抱く人が多いと思います。
しかし、髑髏には負の意味以外にも色々な意味があるということを皆さんはご存知でしょうか。
例えば、日本では江戸時代頃着物の裏地に「髑髏」の柄が使われることがありました。
何故そんな柄を使っていたのかというと、髑髏には「魔除け」の効果があると信じられていたからだ、という説があります。
また、「決死」=死を恐れないという意味もあり「粋」な柄として使用されていたそうです。
他にも仏教での髑髏の意味として「人生の無常」があります。
物事に永遠不変のものはなく、常に変化していくという真理を表すシンボルだったのです。
髑髏は私たちに人生を無駄に過ごすことなく、人生に意味を持たせる必要があると思い出させ人の命の尊さを考えさせます。
また、人の脳(知恵)を守るものということもあり縁起の良いものだったという説もあります。
他国での髑髏のイメージはどういったものなのでしょうか。
「死者の日」というお祭りがあるメキシコに注目してみましょう。
メキシコでは「死者の日」になるとカラベラという、スペイン語で頭蓋骨を意味する人気民芸雑貨が町中で見ることができます。
骸骨が町中で飾られていたり、売られているため怖くないの?と思う方もいるかもしれませんが、メキシコではカラベラ=悲しみではなく「喜び」の象徴とされているのです。
死者の日には故人の死に悲しむのではなく、生前の故人との思い出を共有し、家族との絆を深めるための日とされてます。
カラベラがカラフルな衣装や小道具で着飾られているのは、来世での幸せな生活を示すために、お祝い事をしたり、踊ったり楽器を弾いたりなど、死を前向きに捉える国民性からきています。
各国の骸骨や髑髏の意味などを説明してきましたが、このようにマイナスなイメージではなくプラスなイメージも多くあるのです。
そんな髑髏は最初に紹介したようにファッションとしても選ばれることが多く、
若者で賑わう東京、特に新宿や渋谷・原宿などではそんなデザインを取り入れた多くのお店があります。
タトゥーでも髑髏は人気のデザインの一つのためおすすめです。
新宿・原宿のタトゥースタジオ A-tattooでは、カウンセリングのみのご予約も可能なので是非ご相談ください。