様々な分野で見かけることの多い薔薇。
今回のようにアートとして用いられることや、ファッションなどのデザインにまたは、フレグランスなどに用いられることもあります。
様々な手法で人々に愛される薔薇ですが、薔薇の歴史は数千年以上前まで遡ることができると言われるほど古くから存在し、人々と密接に関わっております。
今回はそんな薔薇の歴史や、薔薇自体の意味、贈る際の本数の意味などをご紹介いたします。
1. 薔薇の起源と歴史
薔薇は数千年にわたり栽培されており、古代文明においても高く評価されていました。
例えば、古代エジプトでは、薔薇は美と愛の女神イシスと関連付けられていました。
中世ヨーロッパでは、薔薇は貴族の象徴としても使用され、その後、宗教的な象徴としても採用されました。
2. 薔薇の象徴性
-愛と情熱
薔薇は最も一般的に愛の象徴として知られています。
特に赤い薔薇は、情熱的な愛の最も強力な象徴の一つです。
これに対して、白い薔薇は純粋な愛や新しい始まりを、黄色い薔薇は友情や喜びを象徴します。
-秘密と沈黙
「サブローサ」というラテン語の表現は、「バラの下で」という意味で、これは秘密を守るという意味です。中世の宴会で薔薇が天井に吊るされると、その下で語られることは秘密にされるとされました。
-美と調和
薔薇の美しさは、芸術家や詩人から長い間称賛されてきました。
薔薇は、その完璧な形と色のハーモニーが理想的な美の象徴とされ、多くの文化で美的な理想として表現されています。
-時間の経過と短命
薔薇は、その美しさが儚いことから、時間の経過とともに美が失われることを象徴しています。
これは「バラの花びらが散るように」という表現にも現れており、生の儚さと美の一時性を教えてくれます。
3. 薔薇と文化
-文学と芸術
薔薇は、シェイクスピアの作品から現代の映画に至るまで、数多くの文学作品や芸術作品で重要な役割を果たしています。
薔薇はしばしば愛の情景で使われるだけでなく、政治的な象徴としても用いられることがあります。
-社会的なシンボル
多くの国々や組織で、薔薇は公式の象徴やロゴとして採用されています。
例えば、イングランドのチューダー王朝では、赤と白の薔薇が王室の象徴として使われました。
これは有名な「薔薇戦争」にも名を残しています。
-現代文化における影響
現代では、薔薇は引き続きファッション、デザイン、香水の世界で重要なモチーフとなっています。
薔薇のデザインは洗練された感覚を象徴し、多くのブランドや製品でクラスとエレガンスを表現するために使用されています。
4. 薔薇の象徴性の変遷
時代と共に、薔薇の象徴性は進化し続けていますが、その本質的な魅力は変わりません。
愛と美、秘密の保持、そして時間の流れの中での美の儚さを象徴する薔薇は、未来も変わらずに人々の心を捉え続けるでしょう。
このように、薔薇のデザインが持つ意味や象徴性は非常に深く、多様な解釈が可能です。
それぞれの色や形が異なる意味を持つことで、薔薇は世界中で愛され続ける花となっています。
次に、薔薇の本数によって異なる意味や象徴性が込められていることはご存知でしょうか。
特定の本数の薔薇を選ぶことで、贈るメッセージを具体的に表現することが可能になります。
以下に、薔薇の本数ごとの一般的な意味を紹介します。
-1本:真実の愛、一途な愛(「あなただけを愛しています」)
-2本:互いに対する深い愛、一対の愛(「あなたと共にいたい」)
-3本:「I love you(愛しています)」というクラシックな表現
-6本:愛を告白する(「私のことを好きになってください」)
-9本:永遠の愛(「いつまでもあなたを愛します」)
-10本:完璧な愛(「あなたは完璧です」)
-12本:「あなたを愛しています」という定番の告白、または「一年中あなたを思っています」
他にも事細かく本数によって意味合いが込められています。
中にはマイナスなイメージを持つ本数もあるため、贈り物をする際には気を付けてみるといいかもしれません。
今回は薔薇に歴史や意味、贈る際の本数別の意味をご紹介してきましたがいかがでしたか?
今回紹介した内容はほんのごく一部に過ぎません、場所にもよりますが、東京都内でも庭園や花屋などで意味や歴史が詳しく記載されている場合もあります。
当スタジオ近辺にも、新宿御苑や明治神宮外苑、代々木公園など花々を鑑賞できる場所があります。
気になった方はぜひ一度訪れてみてください。