蛇のタトゥーは数あるデザインの中でも男女ともに選ばれることのあるデザインです。
主に写真のようなリアリスティックなデザインが多いため、とぐろの巻き方やカラー、蛇の顔や他のデザインとの組み合わせ等で個性を引き出しているように感じます。
一見おどろおどろしい外見の蛇ですが、様々な国で宗教や文化に密接に関わってきた背景があります。
今回はそんな蛇についてご紹介いたします。
・蛇の象徴性
蛇は、世界の多くの文化や宗教で重要な役割を果たしています。
その意味は文化によって大きく異なりますが、
一般的には「再生、変化、永遠の命、知恵、保護、誘惑、悪」といった多岐にわたる概念を象徴しています。
蛇が古い皮を脱ぎ捨てて新しい皮へと生まれ変わることは、再生や新たな始まりを意味する強力なイメージとして捉えられています。
・蛇と宗教
-クリスチャン
キリスト教では、蛇はしばしば誘惑と罪の象徴として描かれます。
エデンの園の物語では、蛇がイヴを誘惑し、神の禁じた知識の木の実を食べるようにそそのかします。
この物語における蛇の役割は、キリスト教徒にとって罪と堕落の象徴となりました。
-ヒンドゥー教
ヒンドゥー教では、蛇はしばしば破壊と再生を司る神、シヴァの首に巻き付いている姿で表されます。
この蛇はクンダリーニと呼ばれ、人間の霊的な覚醒と直接関連しているとされます。
この蛇は、宇宙のエネルギーが人間の体を通じて上昇する様子を象徴しています。
-古代エジプト
古代エジプトでは、蛇は多くの神々と関連があり、保護や再生の象徴として尊敬されていました。
特に、コブラは太陽神ラーの保護者として崇拝され、王権のシンボルともなっていました。
・蛇と国の文化
-日本
日本では、蛇は豊穣や幸運の象徴とされています。
また、水神としての側面も持ち、農業において重要な役割を果たしているとされています。
蛇は害虫を食べることから、農業にとって有益な存在としても認識されています。
東京にも蛇を祀っている神社は存在しています。
当スタジオのある新宿区や原宿近辺にはないですが、近くの品川区にある上神明天祖神社(蛇窪神社)は白蛇を祀っていることで有名な神社なので、機会があれば行ってみるといいかもしれません。
-アメリカ先住民文化
多くのアメリカ先住民文化では、蛇は創造と破壊の力を持つ存在として敬われています。
特に、サウスウェスト地域のピューブロ族の間では、蛇は雨を呼び、豊作をもたらす存在として崇拝されています。
今回は蛇の文化や宗教、象徴性についてご紹介してきましたがいかがでしょうか。
蛇は、世界中の宗教や文化に深く根ざした象徴です。
その意味は、文化や時代、地域によって大きく異なりますが、
蛇が人類の想像力や信仰に強く影響を与えていることは間違いありません。
蛇のタトゥーやアートに表される多様な象徴性は、古代から現代に至るまで、人々の心を捉え続けています。
当スタジオでは蛇のデザインを得意とするアーティストが在籍しているため、
蛇のタトゥーに興味をお持ちの方はぜひ一度相談にいらしてください。