体の95%が水でできているクラゲ。
そんなクラゲは、約5億年以上前に誕生しその頃から姿を変えず現代も生きていると言われています。
心臓と血管、そして脳さえも無いクラゲ、その存在自体が不思議で、海を漂う姿は自然と目を惹くものがあります。
何故心臓がないのに生きることができるのか、
それはクラゲ独特の傘を開閉させる動きが心臓の役割をし、酸素や栄養を体に行き渡らせているからだそうです。
ただ波に流されているだけ、気ままに漂っているだけだと思っていたあの姿も、クラゲにとっては生きるためにとても重要な行動だったのです。
ところで、クラゲは生まれた時からあの姿なのでしょうか。
実はクラゲは生まれた時はクラゲではないのです。
厳密には成長過程によって形態と呼び名が変化する生き物なのです。
卵からかえった子どもは「プラヌラ」といいます。
母クラゲの傘から離れて岩や岸壁に着床し、それが成長すると触手が生えてイソギンチャクのような「ポリプ」となり、
やがて水温が下がったり一定の条件がそろうと松ぼっくりのような形になり体に段ができ「ストロビラ」になります。
その段が一枚ずつ剥がれて泳ぎだすと「エフィラ」となります。
その姿は、まるで透明な花びらが水中に舞っているように見えます。
そして、プランクトンを食べてもう少し大きくなると傘一センチ弱の「メテフィラ」になります。
そこからさらに大きくなりようやく成体である「クラゲ」になるのです。
そんなクラゲの寿命は種類によりますが数日から数ヶ月と短く長くても一年程。
クラゲは死んでしまった場合、多くの種類は海に溶けてなくなります。
そのため死体は残らないのです。
ですが、中には死を迎えそうになるとクラゲの第一形態であるポリプに戻り、再びクラゲまで成長する種もあるそうです。
そうなると、一部の種は不老不死なのか?と疑問を持つ人も多いかと思います。
しかしそんな種も被食者であるため常に捕食される危険が伴います、また、他にも海水の温度や汚れの度合いで不老不死の能力を発揮できない場合もあるらしく、そういった場合は他のクラゲ同様死を迎えます。
短い生涯を必死に生き、原点回帰する場合もあれば死を迎えることもあり、死を迎えると水に溶けて消える、そんな生と死の境界が曖昧なクラゲは、「命の儚さ」と「変化の恒常性」を象徴しているとも言えるかもしれません。
ただ流されているだけだと思っていたクラゲですが、短い生涯を必死に生きる様は目を見張るものがありますよね。
波に揉まれながらも必死に生きる姿は私達人間も見習うべき姿かもしれません。
今回紹介したクラゲですが
数々の水族館で展示されることが多く、
東京都内では新宿区の近くにあるサンシャイン水族館、
品川のマクセル・アクアパーク品川などがあり人気を博しています。
当スタジオも新宿や原宿にあるため帰り際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
新宿・原宿のタトゥースタジオ A-tattooでは、カウンセリングのみのご予約も可能なので是非ご相談ください。